クリニックブログ

2017.09.14更新


先日より全身性多汗症に対するお問い合わせを数件頂いております。全身性多汗症について説明をさせていただきます。

汗腺(汗を出す器官)
汗を出す器官(汗腺)は、エクリン腺とアポクリン腺という2つの種類があり、エクリン腺は全身の肌にある汗腺で、顔や頭さらには背中などに多くあります。アポクリン腺は、ワキの下や耳、乳輪や陰部に多く存在する汗腺です。
 
全身性多汗症はエクリン汗腺、局所多汗症はアポクリン腺が大きく関与しています。 
 エクリン汗腺から出る汗(エクリン汗)は、肌の表面にある汗孔(かんこう)から排出されます。アポクリン汗腺は毛穴にありそこから汗を排出します。(ポクリン汗)
エクリン汗は酸性で成分は99%が水で、水分以外はほぼ塩分になっています。このため基本的には無臭であり、悪臭を放つようなニオイまでにいたることは少ないと言えます。
 ポクリン汗はアルカリ性で、70%~80%の水分と、タンパク質・脂質・アンモニアなどの成分で構成されています。汗自体は無臭なのですが、皮膚表面の細菌が脂肪などを分解することによって特有のニオイを発生させているのです。

多汗症の分類
多汗症は大きく局所多汗症(腋窩多汗症、手掌多汗症など)、全身性多汗症(特発性多汗症、二次性多汗症)に分けられます。

二次性多汗症
甲状腺機能亢進症(バセドー病)、褐色細胞腫、生殖器障害、末端肥大症、糖尿病、結核などの病気が原因となり発汗が増える状態です。

特発性多汗症
原因となる病気はなく、自律神経(交感神経)が何らかの異常を起こし、汗が止まらない、多汗症となります。(発汗の仕組みには、自律神経の交感神経が大きく関与しています)

不安や緊張によって、汗をかくことはよくありますが、それが過度になっていき、軽度の精神的ストレスにより多量の発汗が見られる状態が多いようです。
他にも考えられる原因はあり、遺伝や体質、女性は特に月経・妊娠などによるホルモンバランスの乱れなども原因になり得ます。
 
また、生活習慣も大きく関わってきます!
 ニコチン(タバコに含まれる)、カフェイン(コーヒーに含まれる)は中枢神経興作用があり、交感神経の働きを活発にし、多汗症の原因となる可能性があります。
 
治療法(内服
内服薬として汗命令を出す物質「アセチルコリン」の働きを弱める「抗コリン薬」が効果的と言われています。自律神経を調節する薬、精神安定剤も有効といわれています。
症状の改善状況、副作用の状態を確認しながら内服薬を調整することが必要となります。
漢方薬にも有効といわれるものがあり、状況によってはこちらをお勧めすることもあります。

投稿者: あまのクリニック

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